【レビュー】SONY VLOGCAM ZV-1を使いこなす上で諦めべきスペック 3選【仕様】
今回は、ZV-1を最大に使いこなす上で敢えて諦めるべきことについて、実際に使って感じたスペックを切り口に紹介していきます。
公式サイトを見るだけではわからない、実際に使っているからこそわかるZV-1の真のスペックについてお伝えしていきます。
一番最後にカメラを選ぶうえで重要な考え方についてについても話しますので、これからカメラを始める人は是非、最後までご覧ください。
順番に解説していきます。
ZV-1の全ての機能を使いこなそうとしない
ZV-1はUIが同社のフルサイズミラーレスと同じタイプのもので、表現の幅やカスタマイズ性が高いです。使い方によっては、ほぼ同等レベルでの撮影ができます。
しかし、ZV-1の最大のメリットであるコンパクトさは逆にデメリットでもあります。カスタマイズボタンが少ない、露出ダイヤルが一つしかないということです。
そのため、撮影時の設定の切り替えに少々時間がかかります。この切り替えのしにくさがマニュアルモードでやっていると瞬間的な切り替えできずにストレスとなります。
そして、最も重要なことはシャッターチャンスを逃します。
また、ハイフレームレートモードというハイエンドクラスでなければ撮れないようなスローモーション動画(240pの10倍スロー)を撮ることも可能ではありますが、シャッタースピードを1/250以上に制限されるので、コンパクトさ故に小さいセンサー(カメラに入ってくる画を受信する部分)だと、スロー撮影するには受け取れる光が少なく画質が荒れやすいです。
あとは、カメラ側が耐えられないのか1秒くらいで録画が止まってしまいますね。フルサイズカメラでも凄いことをコンデジでやるんだから当たり前ですかね?
1/250~1/500というのは、シャッタースピードの中でもハイスピードの部類に入るので相当明るくなければ厳しい適正露出をとるのは難しく、綺麗な画を撮れるシュチュエーションは少ないです。
全ての機能を使いこなせば良い写真が撮れるとは限りません。これを忘れないでください。
使うなといってる訳ではなく、かなり難しいよという意味だよ。
設定を切り替えすぎない
先ほどの解説と重複しますが、コンパクトさの最大の魅力はすぐに取り出してシャッターチャンスを狙えることです。しかし、そのシュチュエーションに適した設定に切り替えようとしてそのチャンスを逃してしまっては本末転倒です。設定を切り替え終わった瞬間にはもう違う設定の方が適切なシュチュエーションになっている可能性があるのです。
MRは設定を一括で切り替えられるので頻繁に切り替えます。
日常生活で撮る写真では、とっさに撮れた画に良い写真があったりします。
これは、フルサイズ機撮るのはなかなか難しいです。常に構え続けていれば撮れますけどね。でも、それじゃあ疲れちゃいますよね。
これでダメなら諦める潔さ
ZV-1は幅広い表現が可能と話しましたが、使用者が望む全ての表現ができるわけではありません。光を取り込むセンサーが小さいが故、暗いところで無理やり明るく設定をすれば写真にノイズが出るし、ワイヤレスフラッシュができないため、多灯ライティングができない、内蔵レンズのため画角に制限があったり、フィルターを使った表現ができない、モニターが小さいためマニュアルフォーカスでのピント合わせに向かない等です。
ZV-1でなんでもやろうとせず、あえて諦めることも重要です。
例えば、私はZV-1で小さな光も取り込めるスペックが必要な星の撮影はしないと決めています。逆に、そういった撮影をするときはフルサイズで撮ると決めています。
小さいカメラはこれができないからという理由で犬猿するのではなく、
この小ささを活かせるからこそ、ZV-1を使うんだっ!
という思考で使っていきましょう!
以下の記事も参考にしてください。
完璧なカメラは存在しない。
以上、ZV-1を使いこなす上で諦めるべきことを紹介しました。これらは、コンデジという性質上、改善できるものではないと思ってます。
というか、改善できたら凄すぎ。私は改善を期待しようとは思っていません。
カメラあるあるですが、一つ機能が秀でると他の部分で必ず弊害が生じます。例えば、画素が上がれば画質は向上、クロップ耐性も強くなりますが、写真一枚の容量が増加し、暗所でノイズが発生、ブレも目立ちやすくなります。
カメラに完璧はありません。必ず一長一短があります。
ZV-1のサッと取り出して写真が撮れるメリットを最大に活かすためには、シャッターを切ることを優先にし、全ての機能を使い切らず、大部分をAUTOに任せるということが大事です。
確かにZV-1はSONYフルサイズカメラ α7シリーズと変わらないレベルでの設定ができます。しかし、だからといってフルサイズカメラと同じレベルで操作ができるわけではありません。
無理にZV−1が持つ機能を使いこなそうとはせず、フルサイズカメラでは絶対に勝てない、コンパクトであるというその特性を徹底的に活かす使い方をするのです。
撮影にあたっては本当に必要な設定のみを自分でコントロールします。
とにかく大事なのは楽しくシャッターが切れること!
ZV-1の能力を最大に活かすための設定は詳しく説明しています。
参考にしてみてください。