よい写真とは〜独学フォトグラファーの見解〜
良い写真ってなんだと思いますか?
わ、わからん…
きっと永遠のテーマになりうる話ですよね。
私は、まわりに写真仲間がいるわけではないので、そういう議論をしたことはないのですが、いろいろな経験をしていくうちにある一定の答えに辿り着きましたので解説していきます。
誰かと答え合わせをしたわけではないので、万人に通用するものではないかもしれませんが、一人のフォトグラファーの考え方として聞いてください。
順番に解説していきます。
誰が満足する写真なのか
もしあなたが写真を撮って、その写真をみて優越感に浸れるのなら、それは良い写真です。ですが、その写真が高評価を得るための写真で、高評価を得られなかったら、良くない写真です。
ど、どういうことだ…
例で言うと、
私は過去にこの写真を撮りました。すごいのが撮れたぞと優越感に浸りました。だから、これは私にとって良い写真です。
これは絶対勝てるだろと思って、コンテストに出しました。
結果、佳作にも入りませんでした。つまり、コンテストの審査員からしたら、言い方は極端ですが、良くない写真です。
私には、この写真がなぜダメだったのかわかりませんでした。それでも、この画を撮れたということについて、私は満足しています。
ちなみに違う写真コンテストでは、どうでもよいと適当に出した写真で賞をもらっています。
私にとっては良くない写真です。ですが、審査員にとっては良い写真だったのです。私には、この写真がなぜよかったのかわかりませんでした。
相手が満足する写真
親族のこどもの写真を撮りました。クライアントワークと違い、親族なので肩肘張らずにかなり気を抜いて撮影していました。
もちろん、構図決めやシャッターチャンスなどは逃さず、自分の良いと思う画を選定して、色編集もした上で納品しています。
しかし、私の中では渾身の作品でもなんでもないわけです。どうせ一度みられたら、使い捨ての作品として、データの海の溺れていくだろうと思っていました。
違いました。
「いつもその写真を見ている」と、いうのです。
(え〜、あの写真いいのかぁ…)
とは言えませんでしたが、相手にとっては最高の写真だったようです。その後も「また撮って欲しい」と言ってもらえます。
良い写真とは、見た人の評価基準によって違ってくる
ここまで聞いてどう感じましたでしょうか。
わ、わからん…。いったい何が言いたいんだ…
と、思う人もいるかもしれません。
要は、よい写真と決めるかどうかは見た人次第なわけです。
良い写真の方程式はありません。
同じ写真でもその人には良いと思っても、他の人は良くないって思う人もいます。
私はよく、ハレーションを起こす写真を好むのですが、その写真を家族に見せると、「ちゃんと写ってないじゃん」と言われます。
そう言われたとしても、私はそういう写真が好きですね。
目的を達成できる写真
もう一つは、目的を達成できる写真でしょう。
たとえば、SNSでいいねがたくさん欲しいと思うなら、いいねがたくさんつく写真。ネット通販の売上を上げたいならば、それを欲しいと思ってもらえる写真。地域の観光を活性化したいと思うならば、ここに旅行に行きたいと思ってもらえる写真。
もちろん、それらの結果は写真だけではなく、ハッシュタグなどの拡散力やもともとの知名度、撮影者が有名人だったとか様々な要素の結果で成り立ちますが、自分の目的を達成できない写真は意味のない写真だと言えそうです。
まとめ:良い写真とは永遠のテーマでもあり、単純なテーマでもある
よい写真というのは、永遠のテーマとなりそうではありますが実にシンプルです。
一言で表して良いのかどうか懐疑的ではありますが、単純に
見た人が良いと思うかどうか
だと思います。
そこに、高度な写真技法はいりません。
言ってしまえば、
写真は良くなかったけど、撮影は楽しかったから良い写真!
となる可能性だってあります。
写真は見た人が良いと思うかどうかです。その写真を見て、撮影時の楽しい思い出が蘇るなら、どんな写真だって良い写真になると思いませんか?