【レビュー】LM-EA7 オールドレンズがオートフォーカスで撮れるマウントアダプター
私は、80年以上前のオールドレンズ ズマリットF1.5 50mmを使っています。
最新のカメラがバッキバキに鮮明に写真も良いですが、この解像度の低い幻想的な画が好きです。
逆に言ってしまえば、最新のカメラとレンズでこの写真は撮れません。
こんな写真を撮りたいならば、オールドレンズを使うしかないのです。
しかし、オールドレンズには電子接点がないので、オートフォーカスが使えないという制約があります。
マニュアルフォーカスで撮るのかぁ・・・自信ない、めんどい
そんなオールドレンズでオートフォーカスを使えるようにしてくれる神アイテムがあります。
それが、LM-EA7です。
今回は、オールドレンズをオートフォーカス化できるLM-EA7の魅力について語っていきます。
前提として、
- LM-EA7をSONYフルサイズカメラα7Ⅳとズマリットで使った場合の使用感
- LM-EA7はSONYにしか対応していない
ということにご留意ください。
簡単にカメラに取り付けられる
LM-EA7はEマウントとライカマウントを繋ぐマウントアダプターというものです。
ようは、ライカのレンズをSONYのカメラにつけられるんですね。
なので、あっさりとα7Ⅳにくっつきます。
オールドレンズ側はライカMマウントであれば、そのまま装着できるんですが、私のズマリットは初期型タイプでライカL39マウントと呼ばれるネジのように回してつけるレンズです。
これはLM-EA7にはつかないので、さらにL39マウントアダプターをつけてくるくる回して装着しています。
これで、L39マウントのレンズをLM-EA7に取り付けることが可能になります!
さっそくAFを試してみる。
とりつけたら、もうオートフォーカスが使えます。シャッターボタンを半押ししてみましょう。
お〜、AFが効くぅ〜!
仕組みは、こんな感じでLM-EA7がオールドレンズを前後に繰り出させることでピントを合わせてくれます。
かっこいい!
LM-EA7の機能はこれだけではありません。
オールドレンズの最短撮影距離が短くなり、通常のマウントアダプターで使うよりも寄って撮影することができます。
ちょっとしたデメリット
最強のマウントアダプターと思いきや、いいことばかりではありません。
LM-EM7はその性質上、一定の制約があります。
三脚によって、つけられないものがある
下部にモーターがついており、カメラ本体よりも下に出っ張ります。
このため、三脚によってはつけることができません。
マンフロットのRC互換プレートはつけられませんでした。
つまり、マンフロットの三脚には乗せられません。
レオフォトは可能ですね。さすが!
バッテリーの消耗が少し早くなる
そして、LM-EA7を動かすために電池の消耗も少しだけ早くなります。とはいえ、α7Ⅳに使われているバッテリー NP-FZ100はめちゃくちゃ優秀なので、これは体感的にも感じませんね。
動画撮影ではオートフォーカスは効きません。これができたら、最高ではありますが多分、モーター駆動音がマイクに入っちゃうから使えないかもなぁ。
動画撮影ではAFは使えない
不具合が起こることがある
また、たまに不具合がでます。写真が残っていないのですが、私の場合はテレビのカラーバーにみたいな感じのがモニターに出て、写真が撮れなくなったことがあります。
そもそもLM-EA7はα7Ⅳに対応していないんですね。
α7IIIを使っていたときは快適に使っていました。
なので、不具合なく使うなら、対応しているカメラを使う必要があります。
α7SIIIまでは対応しているので、それより古いカメラですね。
重い
LM-EA7にオールドレンズをつけると結構カメラが重くなります。
レンズ自体も重いのですが、ズームレンズ持っているかのような重さがあります。
細かい設定がややこしい
カメラをLM-EA7をつけた状態でF値のダイヤルを回してみてください。
F90っ!?
そうです。通常、今のレンズは中のコンピューターで計測した情報がカメラ側に送られて、現在F値がなんぼなのかをモニターに表示しています。
しかし、オールドレンズは中にコンピューターなんか入っていないので現在のF値をカメラ側に送ることはできないんですね。
このF値はLM-EAの内のコンピューターから送られた情報がカメラのモニターに表示されています。
このF値、何に使うかというと、レンズの焦点距離をExifデータに保存するために使います。
他にも、このF値を使った機能がいくつかあります。
さらに、本体側のアップデートは、専用のアプリとカメラをBluetoothで繋いで行います。
ですが、これらの機能は気にしなくて良いと思います。
理由は、ややこしいから。
私は、純粋にオートフォーカス撮影をオールドレンズを楽しめればそれで良いかなと。
以上をまとめる、LM-EA7を使う上での注意点はこんな感じ。
オールドレンズでもオートフォーカス撮影を楽しもう!
いかがでしたか?
LM-EA7のメリットデメリットをまとめるとこんな感じ
なんか、デメリットの方がやたらと多いですが、それ以上にオールドレンズでオートフォーカスが使えるのはデカいです。
オールドレンズを持っていくのが楽しくなります。
この体験は使ってみないとわからないので、気になる方は以下からチェックしてみてください!
また、レンタルという選択肢もあります。
LM-EA7を使うにあたって、すぐに使えるように使い方を解説した記事もありますので、参考にしてみてださい。
これなら僕もLM-EA7使えそうっ!
と、思えたら、LM-EA7是非手にしてみてください!