買って間違いなし!CarlZeiss batis 40mm F2.0 CF 作例とレビュー【SONY Eマウント おすすめレンズ】
先日、大阪に3泊4日の撮影旅行に行ってきました。
そこで大活躍したのがこれ!
CarlZeiss(カールツァイス)の batis 40㎜ F2のレンズ。
この辺の焦点距離といえば、35㎜か50㎜…。40㎜なんて聞いたことない。
確かにあんまり一般的な焦点距離ではありません。
しかし、この40㎜というのが絶妙でした。
今回は、このCarlZeiss batis 40㎜ F2.0を作例も交えてレビューしていきます!
結論から言うと、レンズを“単焦点一本しか持たない”ならば、これ一択っ!です。
それではさっそくいってみましょう!
CarlZeiss batis 40㎜ F2.0の作例
40㎜という焦点距離は、適度に引けば35㎜のような描写になるし、自分が被写体に寄れば50㎜のような描写にもなります。
また、流石に広角レンズのようなパースの効いた描写は無理ですが、風景写真にも撮ることが可能。
さらに、このレンズは最短撮影距離(どこまで近づいてピントを合わせられるか)は24cmと、相場から見てもかなりの接写が可能。
マクロ撮影ができます。
それらの特徴用いて撮影した写真がコチラ
あらゆるシチュエーションで使える絶妙さと機動性
作例を見ていただいたように、batis 40㎜はスナップ、ポートレート、マクロ、商品撮影、風景とあらゆるシチュエーションに対応できます。
これが良いところで、レンズを複数持ち歩かずに済みます。
いろんなレンズを持ち歩くと鞄がめちゃめちゃ重くて死ぬんですよね。
実際に大阪での撮影旅行では欲張って、レンズを3本とコンデジ持って行って死にかけました。
それでいて、使ったのはbatis 40㎜だけ。オールドレンズは1回だけ使用
あらゆるシチュエーションがこのレンズ1本で撮れちゃったのと鞄が重い、レンズ交換がめんどくさいで、
もうこれ(batis 40㎜)だけでええやんけっ!
と、思っちゃいましたw
他に持っていった85㎜のレンズとオールドレンズでは、撮れないシチュエーションというのがあります。
実際、今回の旅行でオールドレンズを使用の際は、晴れたらハレーションを起こして撮影不可になりました。
85㎜は狭い場所では画角が狭すぎて使いにくいです。
しかし、batis 40㎜ならどんなシチュエーションでも撮ることが可能です。
その万能さが、激重の荷物から私の命を助けてくれたと思ってますw
CarlZeiss batis 40㎜ F2.0に施された機能
CarlZeissなのにオートフォーカスが使える
えっ、そんなの当たり前じゃないの?
と思うかもしれませんが、CarlZeissのレンズは基本マニュアルフォーカスです。それが、Batisシリーズで初めてオートフォーカスが採用されました。
もちろん、その速度はSONY純正と差は感じられません。
もし、
いや〜、遅いな
と思う人は、おそらくスポーツ、レース競技を撮影するプロでしょう。
アマには十分な速度です。
軽い
軽いです。
持ち運びも撮影も負担は全然ありません。コンデジレベルとはいきませんが、それに近い感覚で撮ることができます。
マクロレベルで寄れる
作例でもわかるようにbatis 40㎜は最短撮影距離が短く、マクロレンズのような写真が撮れます。
その距離は24㎝と、かなり寄って撮影することが可能。
例えば、ソニーが出しているマクロレンズには、FE 50mm F2.8 MacroとFE 90mm F2.8 Macro G OSSがあります。
リンク先で各レンズの最短撮影距離を見てみてください。
これらのレンズの最短撮影距離とbatis 40㎜を比較すると…
batisはマクロレンズ並みに接写できることがわかると思います。
これで、マクロレンズを持つ必要はなくなりますね。
最短撮影距離16㎝に近づけたければ、クロップすればOKですから!
防滴、防塵
batis 40㎜の裏面を見てみましょう。
マウントの端にゴムのような青いシーリングが施されています。
これが、カメラ本体につけたときにボティとレンズに密着します。
実際、マウントからbatisを回すとき、シーリングが強力すぎて、回すのがキツいです。
他のレンズをつけたときの感覚とは違って、装着時に高級感があります。
カメラのセンサー内に水や砂はまず入らないなと実感すると思います。
水辺、砂場での撮影(とくに海かな)は安心できますね。
レンズに焦点距離がわかるモニターがある
レンズの本体には、いま被写体がどの距離にあるのかを計測してくれるモニターがあります。
これで、あとどこまで寄れるのか(最短撮影距離23㎝にどこまで近づけるか)を判断することが可能です。
あと、かっこいいですしね。他のレンズにはこんなのないですし
絶妙なレンズ径67㎜
batis 40㎜のレンズ径は67㎜。
これは、SONYのレンズを探しているとわかるのですが、67㎜径のものが多く、レンズフィルターの共有がしやすいです。
私がレンズを選ぶときは、67㎜かどうかを基準にして選んでいます。
ユーザビリティとして強いですね。
フォーカスリングを回したときの高級感
これは実際に回してみないとわからないのですが、フォーカスリングがヌルッと周り、マニュアルフォーカス時の焦点コントロールが楽です。
そして、高級感があるので、それを感じるために敢えてマニュアルにしてみるのも悪くないかも。
ピントをガチガチに合わせることだけが写真の正解ではないですしね。
batis 40㎜の良い点、悪い点とその恩恵
ここがこのレンズで一番伝えたいところです。
batis 40㎜をここまででまとめると、
と、簡単にピックアップしてもこれだけあります。
頑張って、悪い点をピックアップしてみましたが…
という、当たり前のことぐらいしか思いつきませんでした。
値段は実質ロープライス
ただし、値段については高いと言いましたが、よく考えて欲しくて、
- 40㎜に加え、実質35㎜、50㎜と3つの焦点距離感で撮影が可能
- マクロレンズと変わらない最短撮影距離で撮影が可能
- スナップ、ポートレート、マクロ、商品撮影、風景とかなり幅広いシーンを撮影可能
- ズームレンズよりも高い描写力
- 低いF値(暗所)でボケを活かした撮影や暗所での撮影も可能F2.0あれば星景写真も撮れます。
と考えたときに、1本のレンズに4本分くらいのレンズの機能が入っていると思うといろんなレンズを買い集めるより安いです。
batis 40㎜の希望小売り価格は198,000円(調査当時)です。
ようは198,000円で、上質な描写力をもつ4本のレンズを買ったと同義です。
1本5万円ですね。でも、5万円のレンズじゃ、Batis40㎜の描写は越えられません。
さらに、35㎜、50㎜、40㎜、マクロを使い分けるのにレンズ交換をしなくて良い。
複数の単焦点レンズをシーンに応じて使い分けるより、遥かに良いです。
“F値が高い”は実はメリット
batis 40㎜のF値“2”というのは、単焦点の中では値があまり良いとはいえません。
え〜、F1.8とかじゃないのっ!?
しかし、これにもメリットがあって、F値を下げられないからこそ、マクロ撮影時にボケない写真が撮れます。
マクロ撮影というのはピントがシビア。
この写真がまさにそうです。
マクロ撮影では、被写体全てにピントを合わせるには、F値を上げる必要があります。
それが、F1.8なんて下げられようものなら、もっと酷いことになります。
実際、F2.0でも低すぎです。先ほど紹介したソニーのマクロレンズたちは単焦点なのにF2.8でしたね。
あとは、F値が高いからこそ、レンズを大きくせずに済み、軽さやレンズ径67㎜を実現できているというのもあります。
焦点距離を感覚的に学べるので初心者にも最適
そして、もう一つ良いところは、焦点距離の感覚を掴みやすくなること。
単焦点レンズは、実際使えばわかるのですが、
ここは寄って撮影したい、ここは引いて撮影した方が被写体が映えるな
と、自分で動いて構図を考えることが自然と身につきます。
しかし、35㎜だとクローズアップした描写には限界があるし、50㎜だと全体を俯瞰した描写には限界があります。
40㎜はどちらにも転がせることができ、
引いて撮りたいと思ったときは35㎜が適しているシーン、寄って撮ったときは50㎜が適しているシーンだったんだ!
という、2つの焦点距離の感覚を掴むことができます。
これは40㎜であるということの特権ですね。
ズームレンズから始めた初心者が陥りがちなデメリットに、“その場から動かずズームさせて構図を決めてしまう”というのがあります。
私もそうでした。
ズームレンズなら自分で動かないでズームで構図決められるから便利やんけっ!
これが、初心者の成長を妨げる要因だったりします。
各焦点距離が持つ独特の描写を考えずに、その立ち位置から如何に動かず、全体を撮るかを考えてしまうのです。
焦点距離独特の描写については、こちらで説明しています。
自分が立つ位置を決めてからズームで構図を決めるではなく、先に焦点距離(どんな描写で撮るか)を決めて、構図は自分で動いて調整してください。
これが初心者脱却の秘訣です。
話が逸れましたが、batis 40㎜ならそのズームレンズで陥りがちな成長阻害がありません。
つまり、もう一つメリットがありますね。
もちろん、batis 40㎜1本で広角レンズの表現や望遠レンズの表現は無理です。その不満が出たときに初めて、次のレンズを買えばいいんです。
そして、そのbatis 40㎜に対する不満は、自分が成長して表現力の幅が広がった証拠。
batis 40㎜があなたを成長させてくれたのです。
batis 40㎜の次はどのレンズでいくべきか
ここまで成長したあなたは、次のレンズの選択について、おそらく…
- パースの効かせられる広角レンズ
- 望遠でより、ボケと被写体を映させる望遠レンズ
- 超広角、超望遠にまでいかないまでも、焦点距離40㎜の表現を超えての広角・望遠の描写、かつレンズ交換がシビアなシチュエーションに対応できるズームレンズ
の3つに分岐するはずです。それ以外はこのレンズでできてしまうので…
買うのに迷ったら、レンタルという選択肢もあります。
カメラレンタルはGOOPASSが最大手でラインナップも豊富なので、選択して間違いないです。もっと良いレンタルサービスを探すというのは時間がもったいない。その時間はカメラの勉強に使った方がいい
batis 40㎜を基準にしてレンズを選べば、広角レンズで撮ることの意味、望遠レンズで撮ることの意味がわかるので、次に購入するレンズの選択にだいぶ困らなくなります。
これがCarlZeiss batis 40㎜ F2.0 CF!
いかがだったでしょうか。
CarlZeiss batis 40㎜ F2.0を持つことの意味を解説しました。
このレンズ、値段は高いですが、それにより受けられるメリットはデカいです。
なにせ他のレンズではできないことができますから。
40㎜単焦点で自分が動けば35㎜にも50㎜にもなって、マクロ撮影ができるというレンズは、SONYレンズではこれしかありません。
こういう人はbatis 40㎜がぴったりです。
もちろん、この記事だけ読んでも踏ん切りがつかない方は、先ほど述べたようにレンタルしてみるのもOK
GOOPASSで借りることもできますので、検索してみてください。
これこそ、まさに求めていたレンズ!購入決定!
という方はコチラ。
この記事がbatis 40㎜を買うべきかの判断する一助となりましたら、幸いです。
以上、CarlZeiss batis 40㎜ F2.0のレビューでした。
レンズ1本で、全てを完結させましょう!